篠原先生の部屋ドライマウスの分類

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ドライマウス(口腔乾燥症)の分類は未だ十分な合意がなされておらず、一般に広く使用されている分類は残念ながらありませんが、現時点での代表的な分類の1つとして、日本口腔内科学会(旧日本口腔粘膜学会)が2008年に発表した分類案があげられます。

ドライマウス(口腔乾燥症)の分類 日本口腔粘膜学会案(2008)

  1. 唾液腺自体の機能障害によるもの
    1) シェーグレン症候群
    2) 放射線性口腔乾燥症
    3) 加齢性口腔乾燥症(年齢が80歳以上)
    4) 移植片対宿主病(Graft-versus-host disease)
    5) サルコイドーシス
    6) 後天性免疫不全症候群 (AIDS)
    7) 悪性リンパ腫
    8) 特発性口腔乾燥症(上記のいずれにも該当せず、原因不明なもの)
  2. 神経性あるいは薬物性のもの
    1) 神経性口腔乾燥症(唾液分泌にかかわる神経系の障害によるもの)
    2) 薬物性口腔乾燥症
  3. 全身性疾患あるいは代謝性のもの
    1) 全身性代謝性口腔乾燥症
    (熱性疾患、脱水症、下痢、尿崩症、糖尿病、甲状腺機能障害、心不全、腎機能不全、貧血など)
    2) 蒸発性口腔乾燥症(唾液分泌量の減少および唾液腺機能の低下がない)
    (口呼吸、過呼吸、開口、摂食嚥下障害などによる口腔の環境変化による水分の蒸散に原因するもの)
    (注)心因性のものは口腔乾燥症には含めない

しかし、日本口腔内科学会の分類案もドライマウスの原因や診断を解説していく上で十分ではありません。そこで、日本口腔内科学会の分類案を参考に、以下のようにドライマウスを分類し、解説を進めていきます。

ドライマウス(口腔乾燥症)の分類
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