阪井先生の部屋唾液の重要な役割

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唾液には、消化作用、抗菌作用、修復作用、粘膜保護作用などをはじめとして重要な役割があります。アミラーゼという消化酵素を含むことや、様々な抗菌成分を含むことは、学生時代の生物学で記憶に残っている方も多いと思います。

さらに、唾液にはEGF (Epidermal Growth Factor)という増殖因子が含まれています。これは、顎下腺から抽出した液を新生児マウスに毎日注射すると、眼が開くのと歯が生えてくるのが数日早くなるという研究結果から発見されました。当初Tooth-Lid Factorと名づけられ、NGF(Nerve Growth Factor)の発見と共に、1986年ノーベル医学生理学賞を受賞したことで有名です。

アンチエンジング(抗加齢)医学という言葉をよく聞きますが、唾液には、NGF, EGF, IGFをはじめ、アンチエイジングに重要な物質が多数含まれています。以前は化粧品の購買意欲を誘う商業的なイメージがありましたが、最近では、Nature, Cell, Scienceなどの有名誌にもアンチエンジングに関する論文が報告され、さまざまな有名大学にも抗加齢医学講座が設立されています。

また、唾液にはムチンというネバネバとしたタンパクが含まれています。ムチンは納豆やオクラにも含まれ、いわゆる糸をひく成分で、口に硬いものが接触する際に粘膜を保護します。食べ物は水だけではまとまりにくく、嚥下しづらいのですが、この粘り気でまとまり嚥下しやすくなります。唾液がネバネバして困るという患者さんもおられますが、実際は重要な役割をしています。

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