安彦先生の部屋心の不調によるドライマウスへの対応

トップページ
はじめに
うつ病患者とドライマウス
全身の病気と心の不調、
そしてドライマウス
心の不調による
ドライマウスへの対応
心の不調による、もう一つの
タイプのドライマウスへの対応
ドライマウスの改善は
少し気長に
エッセイ「敏感力」
部屋主の紹介
ドライマウスオアシスHOME

明らかな心の病の治療は、精神科や心療内科の先生によって行われます。しかし、ドライマウスによるお口のケアは他のタイプのドライマウスと同様に歯科医師によって行われることになります。

しかし、唾液腺に明らかな障害のみられるタイプのドライマウスと違い、唾液はいつでもつくられる状態にあるわけですから、工夫をすることによって容易に唾液を出すことも可能です。その一つがガムを噛むことです。

特に、例えば社会不安障害(社交恐怖)に代表されるような大勢の中、人と関わる場面など特定の場面での緊張からくるドライマウスでは、ガムによる対応は極めて効果的です。ガムを噛むことは唾液の分泌を直接的に促すだけでなく、リラックスした状態も作りだすことから、より高い効果が期待できます。

これ以外にも、日常的にリラックスした環境をつくることが大切です。リラックスする方法の一つに自律訓練法があります。

図:自律訓練法でリラックスした環境を作る

また、心の病から日常的にドライマウス患者様には、唾液分泌促進剤(セビメリン塩酸塩など)も効果的なことがあります。患者様の中には心の不調からドライマウスになり、ドライマウス自体がストレスで心の状態を悪化させている様な方もおります。その様な方に唾液分泌促進剤を飲んで頂くことにより、唾液の量が増え、心の病も改善傾向に向かった方を何人か経験しております。
しかし残念ながら、この唾液分泌促進剤の健康保険での適応は、シェーグレン症候群のような唾液腺に明らかな病気のある方のみであり、心の不調からのみくるドライマウスでは適応外となっています。

Copyright © DRY MOUTH SOCIETY IN JAPAN All Rights Reserved↑ GO TO PAGE TOP